舘河屋酒店

「アイラバーレイ 2013」は、アイラ島の7軒の農家（クラック、アイランドファーム、ダンロシット、コール、ロックサイド、ミュリンドリー、サンダーランド）で栽培、収穫した大麦を100％使用したヘビリー・ピーテッド・シングルモルトです。

熟成樽：7年間、全樽をアメリカンウイスキー樽熟成。25％をファーストフィルのペサック＝レオニャン（ボルドーワイン）樽で追加熟成、そののちマリッジングしてボトリング（合計8年の熟成）
フェノール値：40ppm
ボトリング：アイラ島の湧き水を使用。ノン・チルフィルター、着色料無添加

＜テイスティングノート＞
香り：ユリとゼラニウムの繊細なフローラルな香りで始まり、続いて温かいオレンジの皮、そして乾燥して土っぽいピートスモークが重厚なボディを運びこむ。ピートスモークの背後からバノフィー・パイ（バナナとトフィーのパイ）と全粒粉ビスケットが現れ、このウイスキーのモルト感とフルーティーな個性を前面に押し出す。
味わい：最初のひと口が実にすばらしい。塩気と果実味、軽やかなピートスモーク、そしてオーク樽由来の甘味。これらすべてが複雑につながり合って存在感を示し、飲み手をさらに誘う。選び抜かれたオーク樽の中で過ごした時間が優れたテクスチャーを生み、ほのかなアーモンドの香りとココナッツ、キャラメル、バニラ、黒砂糖を融合させている。バランスのよいピートが様々な構成要素と見事に織り合わさり、各要素を引き立てるが、決して出過ぎることはない。穏やかな口当たりと驚異的に深いフレーバーを合わせ持つウイスキーだ。
フィニッシュ：再び、我々が追い求める調和を見せてくれる。スモークと果実とオーク樽、そしてフローラルな香りが溶け合い、テクスチャーは上品かつクリーミーで、メロンと桃、そしてチェリーが感じられる。やがて炉床に横たわるピートの燃えさしのようなドライ感がゆっくりと収まっていく。